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桜の終わり

  昨晩は春の嵐で、桜もすっかり散ってしまいました。

 今年は桜の散るシーンを撮影する予定だったのですが、もう無理のようです。そのシーンは桜の散り終わるのを見届けようとする男が、ずっとヒラヒラ散って終わりがこないのを不思議に思うのです。

 そして、「桜は散りながら、咲き続けているので終わりは無いのだ」と気づく話ですが、花びらをパンツに入れて遊んでるうちに、春はどこかに行ったようです。

 嵐の中、息苦しいほどの花吹雪を撮れれば完璧だったのでしょうが、そんな情熱は全くありませんでした。

 さすがに今回は反省したので、知り合いのカメラ小僧に心構えというものを教えてもらいました。彼らの地面にに倒れ込み、変態あつかいされても、ひるむことのない熱い情熱が私には足りないのです。

 嵐の中、恋人にひとめ会いに行く情熱が私には必要なのです。

 そういうわけで、私はカメラ小僧と某地下アイドルのライブ会場に行きました。普通の女の子が普通に歌って普通に踊っているだけで、それ以上何のサービスもないライブです。私はボーッとミニスカートの中から見えた何かに見とれていましたが、カメラ小僧は私に「何をしているんだ?ライブなんか見てる場合か!」と怒られました。

 「戦場だったら、死んでいるぞ!」

 シャッターチャンスというものは二度と巡ってこないもの。「人生、チャンスは一回きりだ!」、彼はそう言って地下アイドルの下半身を狙っていました。

 しかし、私は動画を撮っているので問題ありません。

 私は気付きました。カメラをずっと回し続けてさえいればチャンスなんか待つ必要がないということです。私は桜の散るチャンスを探すのではなく、ただカメラを回し続けて待ってれば良かった、それだけのことだったのです。

 あと私に残された問題は、どうやってカメラを無事に会場の外に運び出すかということだけでした。私はパンツにカメラを入れて外に脱出しました。ライブ中だったせいか、監視も手薄だったのでしょう。

 会場の外は嵐の余韻も去り、陽射しが戻っていました。しかし、桜は散り終わり緑の葉をつけており、春はもうどこかに行ってしまったようでした。

 

 

 

 

 

 

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No title

そのカメラをパンツの中から取り出した時が1番の問題だと思う。

Re: No title

 パンツの中から出てくるのは、パンツの写真なので問題はありません。タンスのようなものです。

No title

どらえもんのポッケみたいなようなもん。ゆわれたら
張り倒してました。

Re: No title

まあ中には、みんなに夢を見させるもんが入っていますがね。

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