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占い師

  むかし、劇団にキリコ姉さんという見えないものが見えている女の人がいました。その頃は、私は劇団どんぐりには加わっておらず、知人が何人かいるということで一緒に飲んだりする間柄でした。

 その頃の私は、フラフラした本物の酔っぱらいで。

 そんなとき、私はキリコ姉さんに出会ったのですが彼女は私に、「あなたの後ろには女の神様がいるから、あなたは風を見なさい。」と言いました。

 キリコ姉さんは、背後霊とお話をするタイプなのですが、そのアドバイスはいつも手遅れで当たってはいるのですが、家が燃えてから速く帰りなさいという程度のものでした。

 そのうえ、姉さんは好きな男の子の前で怖いからと言って、男の子の腕にしがみついて乳をなすりつけるという技を駆使する小悪魔でもあったのです。

 そのおかげで、占いなんて当たろうが外れようが人生を少しいい方向に向かわせてくれたらそれでいいもの、そんなふうに思うようになりました。

 そんなある日、私は山の中でキリコ姉さんの「風を見ろ。」という言葉を急に思いだしました。わざわざ感じられるものを見る必要などないのにと、思いました。

 そのとき、台風あけの強い風が吹いて、山の木々がざわざわ揺れました。木々の上からパラパラ、沢山の何かが降ってきます。それは小さな小指の爪くらいの大きさのどんぐりたちでした。まるでアラレのよに。

 若い青い翡翠のようなどんぐりたちが私に降り注ぎます。私はなんとなく、前から誘われていた劇団どんぐりに入らなければならないような気がしました。

 風は見えないけれど、世界を見ていれば風が動かしているものが見えるのです。キリコ姉さんは私にはそれが見えると言いたかったのでしょう。

 そして、私はこうして劇団どんぐりに入ったわけなのですが、今は誰もキリコ姉さんの消息を知りません。深くもない男女の関係なんてそんなものなのでしょう。

 それでも、ときどきは占って欲しい日もあります。

 風が吹きました。女子高生が「いやん>」と言ってスカートを押さえています。そして私は風をじっと見つめています。











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No title

おっさんの嘘みっけ。

Re: No title

 まあ全部、本当かというとそうではありません。それでもどんぐりがパラパラ降ってきたのは本当だし、飲み屋の女の子に占い師のモデルがいるのです。

 女子高生のスカートの中身を見ていたことだけはウソです。

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