軍団モモオ

　　 今日、久しぶりにイタチを見ました。私の近所では野良イタチが普通に走り回っています。最近ではフェレットなぞというもんがペットにされておるが、イタチを捕まえてフェレットとして売っておるだけではないのか？私にはちょっと疑問でした。

　調べてみると、家畜化され、去勢されたイタチではあるようです。ご機嫌だとクックックッと笑うとか書いてあります。芸もするようです。うちのクソ犬なぞ綱渡りもできません。おまえの飼い主は、人生綱渡りじゃ。クックックッ。

　私はフェレットと並んでクックックッと笑ってみたかったので、野良イタチを捕まえることにしました。私に足りないのは、そばにいるカワユルなキャラなのです。スターウォーズで言うと、R2D-2みたいな言葉、通じんけどワシ助けるために命懸けみたいなのが欲しいのです。弱いのに頑張りすぎ！と子供たちが涙するようなやつです。

　というわけで、イタチと友達という漫画デビューまで模索していましたが、実はイタチは捕まえるとやばいぐらい臭いという情報が入ってきました。計画は白紙に戻りました。私はうちのクソ犬の臭さにも我慢の限界が来ているのです。そもそも、私がクソ犬と呼ぶのも、きゃつが自分の犬小屋の周りにうんこを並べて、結界を張っているからです。

　私は、動物たちとわかり合おうなどという傲慢さは捨てました。隣の家の少年なぞはマムシを飼い始めたせいで、友達がそのマムシだけになりました。可愛いとか、好きだとかの理由だけで女の子を拉致するのは犯罪です。それは他の生き物での同じことなのかもしれません。

　いつか動物愛護という名のもとに、すべてのペットがロボットに変わる日が来るかもしれません。実際、SFの漫画にも映画にも、ペットらしき動物は出てきませんし。

　私はクソ犬を撫でながら、お前もとりあえず去勢しとこうかねえ？と言ってみますが、ビュンビュン尻尾を振ってワンと言いました。