軍団モモオ

　　先日、頭がフラフラし目もかすんできたので、「脳梗塞かもしれない！」と、二日酔いをおして眼鏡屋に行ったたところ、視力がかなり落ちていました。フラフラするのは飲みすぎが原因だそうです。

　とりあえず、新しいメガネを買ったのですが、お風呂にメガネを掛けて入ってはダメだと言われました。

　「お風呂をのぞくときは外したほうがいいですか？」

　と聞いたところ、湯船にメガネをつけなければOKだそうです。


　ところで、むかしメガネ女子と言えば、マジメな優等生キャラと言うのが定番でした。しかし今の時代、それは昭和の香りがします。時東あみですら、いまはグラビアボディーが売りです。

　私の周りのメガネ女子も知的タイプという感じではありません。今のメガネはデザインもオシャレになったせいもありますし、最近の制服グラビアにはメガネがよく使われますし、最後はメガネのふちをくわえて私を挑発します。

　メガネ女子というのは、どこか世間が見えてない風のキャラ設定が多いような気がします。

　何年か前、私の後輩にメガネと呼ばれる女子がいました。ミスの多い娘で気が付くと誰もが「メガネ」と呼び捨てするようになっていました。

　特に、何かを持ってこさせると違うものを持ってきます。そのたびに、「オマエ、メガネ買いなおせっ！」と叱られていました。そして、彼女は部品の名前を覚えたころ、結婚して辞めてしまいました。

　最近、彼女に会ったのですが、どうやら離婚したそうです。

　「私の男を見る目がありませんでした。」

　とメガネは肩を落として言います。

　私は、「メガネ買いなおせっ！」と昔のまま、彼女に言ってみました。

　私には彼女が、なんかイジラしく可愛く見えてきました。弱ってる獲物が昭和の色香を放っています。いかん、いかん、よく見ろっ！こいつは高校時代にセーラー服を来てただけで通報されたアンチ女子高生だぞ、私は冷静になるよう冷たいビールをがぶ飲みしました。

　そして、あとは断片的にしか記憶がほとんど無いのですが、彼女がメガネを外しながら「毎晩、電話してくるのよ。」とメモ用紙を私のポケットに入れたことだけは覚えていました。

　そのせいか、二日酔いです。それで、自分に「メガネ買いなおせ！」と自虐しながら、眼鏡屋に新しいメガネを作りに行ったのです。

　ニューメガネは４日したら出来るそうです。新しいメガネが出来たら、見える世界も変わるんだし、私も生まれ変わろう！そんなことを思いながら、二日酔いの頭を引きずりながら、うちに帰りました。