軍団モモオ

　 私はセクシー筋肉質なので、冬は肩こりに悩まされます。「サロンパスでも貼っとけ！」と貧乳女子をいたぶるのは大好きですが、サロンパスくさい大人にはなりたくありません。

　さいきん、描きたくもない絵をちまちま描いているから、なおさらストレスで肩がこります。

　アマゾンで肩こりグッズを探していると、ピップの磁気ネックレスを見つけました。ピップというとピップエレキ盤という磁石とサロンパスを合体させた夢のような商品で有名です。

　中学の頃、教室のゴミ箱にピップエレキバンの丸まったのが捨ててあったので、「このクラスにジジイがいる。」と大騒ぎになったことがあります。

　それぐらい昔の商品はジジくさいものだったのです。しかし、この磁気ネックレスはゲルマニウムネックレスみたいでスポーツ選手がしていても違和感がありません。

　ビデオCMに友近が出てて、「日替わりで色を変えてます、その日の私の色で。」とか言ってるのですが、コントにしか見えません。

　１５００円ほどだったので、呪いのワラ人形ネックレスを買おうか、自分でワラ人形を作ろうか迷っていた私は、けっきょく磁気ネックレスのほうを買ってしまいました。

　私は健康商法と「会いたかった商法」は信用しないのですが意外とレビューが良かったので、もう一時間だけ延長することにしました。

　今もネックレスをしているのですが、なんか楽になったような気がします。藁人形ネックレスのほうはザクザク乳首にワラがこすれます。

　人間の血液は鉄が混じっているのですから磁石で血行がよくなると言うのは、まんざらウソでもないのでしょう。血の味は鉄の味がするぐらいですから。

　こんなネックレスが中学生のころあったらよかったのに、中学生のときのあだ名がピップエレキ盤の私は、青春は残酷だなと、ふと思いました。

　こんな些細なことも、ずっと覚えているものですから。