軍団モモオ

　　　今年も成人式が近づいてまいりました。成人になりたいので早く抱いてくださいとか、成人になった記念に抱いてくださいとは誰も言ってきませんが、成人式というとBOOKOFFで晴れ着を売っています。

　畳６疊、特設、新成人フェアーです。

　一万円出せば、晴れ着もセーラー服もブルマもそろいます。日本人である私が思う、和服のいいところは日本人にしか分からない喪服AVです。

　それはそれで鍛錬するとして、動作をゆっくりさせる和服に私の心は束縛させられてしまうのです。

　知人の娘が二十歳前になると、成人式の写真を撮るように私は勧めます。年頃の娘は、オッパイ見せてくれませんか？の写真にはvサインしますが、見合い写真となると、篠山紀信でもなかなか撮らせてもらえないのが実状です。

　早いうちに見合い写真は成人式で撮ってしまい、誰かれなしに配ってしまう営業も両親には必要です。私はびっくりするようなセピア色の見合い写真を見せられたりします。「昔はキレイだったでしょ？」とか言われます。「今よりはな・・・。」

　いつも新しい服を買っては見せに来るような娘が、成人式の晴れ着を見せに来るようなら脱がせるチャンスがあるかもしれません。

　スナックの七夕祭りみたいに「わたし、かわいい？」とかいう女子に「浴衣を脱げ！」気分でいると、「これでもか～。」と千手観音の刺青が彫ってあったりするので注意しなければなりません。

　去年の浴衣は不景気の影響か、布地節約のためか、短いミニ浴衣が流行りました。が、晴れ着はそのまま残して欲しいものです。もしくはもっと短くなるべきです。

　先日、見合い写真を持ってこられたのですが、七五三の時の写真でした。さて、いまはどんなモンスターになってるでしょう？と駅のキオスクにカーネーションをつけて待つように司令を出されました。ドキドキです、この瞬間だけがいちばん楽しいのかもしれません。

　そうか、この日だけは誰と待ち合わせても２０才と言っていい日なんだ、と私は街のルールを思い出しました。