軍団モモオ

　 さいきん、花粉が飛び始めたようで、クシャンクシャンうるさくなってまいりました。私は花粉症ではないのですが、花粉症で弱っている女子を見つめるのは好きです。

　基本、女子の恥ずかしがる姿を見るのが好きなだけです、「鼻水が出てるよ！」と女子にウソをつくのが私の流行りです。そのむかし、鼻毛が出てるよ！とコンパで言われたことへの復讐です。

　そんなことより、何より悲しいのはマスクをして暮らすというスタイルが冬から春にまで一般的になってしまったことです。

　冬はインフルエンザ対策、春は花粉症対策です。

　私は人の笑顔を見るために生きているといっても過言では無いのですが、マスクをされると唇を半開きにして私を誘っているのか、マスクの下で「死ねっ！」と言っているのか分かりません。

　目は口ほどにモノを言うとは言いますが、マスクで隠されて眼差しだけではマジックミラー越しの風俗嬢を選べません。まるで体だけで選べと言わんばかりです。大事なのは唇のテクニックです。

　まして、マスクを通したこもった声では心に響かないものです。耳元で鼻息まじりで延長する？と言えと指導するのは店長の役目です。

　目が笑っているかどうかという愛想笑い判別があったりしますが、口元が微笑んでいてこその判別方ですので、マスクをして目を細めてさえしまえば、いくらでも笑顔は作れてしまいます。

　さいきん、面倒くさい奴への対応はマスクをするという知り合いも増えてきました。私への対応もマスクが増えています。

　そのうち、口紅の付いたマスクを剥ぎ取るのに興奮するフェチ、私の口紅付きマスクを購入するフェチというニューカテゴリーが誕生するのでしょう。ですから私が言いたいのは、マスクをもう少し色っぽい下着のようなデザインにしてみたらいかがですか？という話なのです。

　とりあえず、私も顔バレがまずいときにはマスクをしていきます。