軍団モモオ

　　どんぐり１号に「絵を描け！」と罵られ、ぼちぼち描かなければとは思うものの、オッパイを描くためにオッパイを見るところから、不思議なことに一歩も先に進めないのでした。

　私は絵を書くのが大嫌いです。

　絵を描いてる人のブログなぞに行きますと、「描くのが大好き！」とか「描くのが楽しくてしょうがない」だとか書いてありますが、私には無理な話で、そういうのは諦めています。

　なかには、全身麻痺の人が口に筆をくわえて絵を描いたり、それで歯が全部ぬけたりしてまで描いている人々もいます。目が見えないのプロの画家もいたりします。

　それは自由を奪われ、生きるのがイヤになりそうなとき、人生が嫌いになりそうなときに、絵を描く事にたどり着くのには、生きる意味のヒントがあるのかもしれません。

　そいいう人の自伝を読んだりしたら、「どんなハンデを持っても、好きなことをするのが人生よ！」とか書いてあったりすると凹みそうなので読みませんが、私が好きなことをすると捕まってしまうので、それも無理な話です。

　それでも、その自伝に「絵を描くのが好きというよりも、花や人を好きすぎて描かずにはいられなかったのです。」とか書いてあったとしたら、そっちのほうが絵がうまくなることよりステキなことだと思います。

　私に足りない何かは、きっと絵を描く以外の部分にあるのでしょう。

　反省した私は、もっと対象を愛おしむためには、さらに沢山のオッパイを見なければならないのでしょう。

　「オッパイなんて大嫌いだ、イヤッホー！」

　と、瞳と鼻の穴を広げ自分の中にある欲望だとか情熱が、「描きたい！」へと変わるのを、ただ私には待つほかありませんでした。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　前略　　　どんぐり１号様　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　というわけで、エピソード２の絵が完成するのは、もう少し先です。