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雪子1号

  いま、外は雪が積もっているのですが、こんなに積もったのは生れて初めてです。

 せっかくですので、雪ダルマでも造ろうかと思うのですが、私は雪ダルマを造ったことがないのです。それはこの町に雪はあまり積もりませんし、少ない雪でつくると、どうしても泥が混じり黒い雪ダルマになってしまうのです。

 小学生のころ、近所の女子がどす黒い雪ダルマを造ったところ、「お前がふしだらなんで、こんな薄汚い雪ダルマが産まれれくるんじゃ!」と言われていました。

 それはともかく、どうせ造るのなら雪ダルマではなく冷たい魔性の裸婦像を造ろうと思うのです。名前もすでにあり、雪子1号です。彫刻は一生しないと思うのですが、これをきっかけに、私の中で何かが目覚めるかもしれませんし。

 作品を造り、生み出すということは、この雪の冷たさと痛みに耐えて動かない手で作り上げることと同じじゃ~!とか喚きながら造りたいのです。

 そして、雪子1号が完成したら太陽に立ち向かった雪子1号は、徐々に太陽にやられて溶けていくさまを撮影して思い出のアルバムの中に残しておくのです。私は「雪子1号~!」と泣き叫び、雪子1号の最後の破片たちを持ち帰り、それで焼酎の水割りを飲んで「うぃ~ぃ~」と言っているという切ない恋のお話です。

 さっそく、私は雪子1号の制作に取り掛かったのですが、雪子1号がどうしてもどす黒くなってしまうのです。どんなに雪が白くても私の汚れた指では、どす黒いものしか生まれてこないのかもしれません。

 こんなもんで、水割りを飲むと病気になるかもしれないので、断腸の思いでしたが雪子1号との世界征服は泣く泣く諦めることにしました。

 そして、私は雪ダルマは死ぬまで創らないと、泣きながらどんなに雪子1号に誓っていました。

 

 

  

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No title

こちらでは、雪子100号まで、いぁもっといけそうなので変わりに私が作ろうかとおもいましたが、どす黒くなったら凹むのでやめておきます。

Re: No title

  こっちでは例年になく雪ダルマを見かけますが、どれも黒いです。

 私の雪子1号も黒いのは守備範囲だったのですが、オッパイまでどす黒かったので凹んでいたのです。

 

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