軍団モモオ

　　気が付くと連休に突入したようで、せっかくなんで朝から飲んでやろうと思っていると、ペンキ屋さんが外壁を塗り始めました。

　中学生の頃、こんな匂いのする安い酒（ジンとかウォッカ）を飲んでたな～とノスタルジーに泣きそうになりましたが、さすがにシンナーを吸いながら酒を飲んでいるとバカになります。しかたなく家を出ました。

　アーケード街を歩いていると、ゆるキャラ祭りか何か知りませんが見たことのない着ぐるみが子供たちに囲まれています。

　今の子供たちは上品で、ゆるキャラを蹴ったり撃ったりしないようです。私は子供のころ、獅子舞の鼻の穴（そこから世界を見ている）をふさいで「コラッ！」と怒鳴られたことはあるくらいで、体操のお姉さんのスカートの中身を下から、そっと見上げるタイプの子供でした。

　そんな後ろをトボトボ歩いていると、私は自分が人気のないゆるキャラのような気がしてきました。それは頭と下半身のゆるさだけでは人気者にすらなれない厳しい業界でした。

　タイツタイプ（黒タイツに顔だけ着ぐるみ）とかは下半身のもっこりがちびっこを興奮させてしまうという理由で男子禁制だそうです。しかも巨乳もちびっこを興奮させるのでド貧乳しか、その狭き門はくぐれないのです。

　私には人生でゆるキャラを演じるのは無理だ、ありのまま生きていこう、そう自分の下半身を見ながら思いました。

　それから、どんぐり2号との待ち合わせ場所に行ってみると、2号ははゆるキャラとじゃれあっていました。

　二人で5時から居酒屋で飲んだあと、ゴールデンウィークなのでオッパイパブに行きました。2号は店の女の子ともじゃれあっていました。

　私はパンティーの他には何も着けていない店の女の子を見て、人間ありのままが一番いいことを再確認しました。そして、私も店の女の子とじゃれあいました。