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轢き逃げ

  先日、ひどく飲みすぎたので弟に車で送ってもらいました。

 夜中の1時過ぎ、点滅信号を曲がって坂道を上っているときのこと。車は何かを踏んで、「ぷぎゃーっ!」という悲鳴がしました。さすがに、私も酔いがさめました。

 何を轢いたのか聞いてみると、弟は気が付かなかったと、よくある轢き逃げ犯と同じセリフをはきました。ともかく、人間ではないと言います。

 この男は酔っ払いをなめています。私は目覚めると道路の真ん中で寝ていることが人生で3度ありますし、道で寝ていて警察を呼ばれたこともあります。

 「酔っ払いは、誰とでも寝るし、どこででも寝るもんだぞっ!」

 私は、弟を叱りつけました。ともかく、弟を自首させることが私の兄としての務めです。そして、弟の刑期の務めを、いつまでも待つつもりです。マフラーでも編みながら。

 弟は私の説得を受け入れ、現場に戻ることを了承しました。

 その戻り道をたどるさなか、いっそのこと酔っぱらった私を轢いてくれればよかったのに、私は溜め息をつきました。犯罪者の家族は、みんなそう思うものかもしれません。

 打ちひしがれた弟と現場に戻ると、そこには惨劇の痕跡などありませんでした。

 ただ、白いナイロン袋が車に踏まれて、なかの生ゴミが破裂し、四方に散乱しているだけでした。

 

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