いまオリンピック真っ最中ですが、また見ないまま終わってしまいそうです。そして、宮本武蔵の五輪の書は読まないまま死ぬでしょう。
子供のころ近所に、バドミントンのオリンピック王者と試合をしたことのあるお姉さんがいました。お姉さんはチャンピオンのスマッシュを太ももに食らい、ちょっと漏らしたそうです。
太ももに出来た、そのキスマークのようなアザは半年は消えなかったそうで、そんな話に胸を熱くして子供の頃はオリンピックを見ていました。世界でもっとも強い人間同士がする全力の肉弾戦。
私は競技を引退しても、人が勝利の瞬間どんな喜び方をするのか見たくてオリンピックは見続けていました。しかし、いつくらいからでしょう、競技や試合に勝ちさえすればいいという流れに人々は抗うことをしませんでした。
ルールは変え、柔道などは柔道着を着てするレスリングに成り下がり、柔道の華、華麗な投げ技は影をひそめ、女子柔道は胴着の下にユニクロのTシャツを着ていて、私は眉をひそめました。
ポイントを稼いで勝てばよい、そんな競技や試合が増えました。あの試合終了間際のサッカー選手がする、わざと大げさに痛がり時間稼ぎをするのを見せられるような後味の悪さをスポーツは併せ持つようになりました。
あんなブザマなものを晒すくらいなら、いっそのこと逆転くらったほうがすがすがしく潔いものを。日本人は、ラシュワンは山下の痛めた足を最後まで攻めませんでした、というCMを作るくらい負け方に美学を求める国民なのです。
日本人は勝つことよりも、自分の美学を貫くことを優先します。それで最後は必殺技で決めようとしたりします。それはヒーロー達も同じで、ライダーキックで毎回しめようとする者もいれば、毎週、印籠を出す者もいます。
ひょっとしたら、頭が悪いのでは?と思いますが、大技を繰り出して大逆転負けするのも彼らの美学なので厄介です。けれども、見ているほうとしては、これがとっても楽しくて楽しくてしょうがありません。
全日本チームが意外と人気なのは、多分にこの理由という気がしないでもありません。
つづく
コメント
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2017/08/11 01:11 URL 編集 返信Adjustable feet
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