FC2ブログ
  私は車の後部座席で真っ赤な金の蔦の模様のあるバイブルをめくりながら安いビールを飲んでいました。  
「何を読んでいるのですか?」
 そう、劇団員に聞かれ、ビジネスホテルの机の中から盗んできた聖書だと私は言うと、団長は中国人みたいだと彼らは喜びました。今日はサクラが咲き始めたのに雪が降り、それが美しいので劇団の若い衆を連れて花見です。

 雪とサクラのコラボレーションを見るため山を走ると、道路がうっすら雪化粧、運転しているUのテンションは上がり車を飛ばし始めました。このままではサクラを見る前に菜の花に突っ込んで、花びらを散らせてしまうかもしれません。

「もっと、とばせ。」
 私はそう言いました。奴らに弱みを見せられません。プロポリスが癌にも効くらしいとポロポリスキャンディーをなめているだけでヘタレと笑われてしまうほど、劇団とは甘くない世界なのです。

 しかし、このままUに鼻の穴を広げさせたまま運転させると、花見に行く前にサクラの木に激突しかねません。ここは劇団員は劇団員らしく物語でUを説得してみます。

「あれは、オレが他のライダーに「峠の閃光」と呼ばれているときだった・・・」

 それは私が深夜の峠でのこと、大きなカーブだらけのワインディングを法定速度で走っていました。カーブミラ-に何も映ってないことを確認し、バイクを限界まで寝かせ、峠の頂上のカーブに差し込むと、急に視界の中に鹿の姿が目に入りました。

 急ブレーキしましたが、なんとか私は転倒せず、鹿に触れそうなところでギリギリ停まると、鹿はアスファルトの上を腰が抜けたように足を滑らせ、尻を震わせ逃げていきました。そして、道路の端まで行くと、私の方に振りかえり丁寧に頭を下げて、お辞儀したのです。

「それ以来、オレは安全運転するようになった。」

 その話を聞いたUは、さらに車のスピードを上げました。
 
 


 


コメント

わはは…中国人は「アパホテル」の客室から、元谷外志雄が書いた「大日本帝国国粋主義書」を盗むのでしょうか?
案外、持って帰れば現地でレア物として高く売れるかも知れませんね…世の中は主義・主張より、まずは金には違いない。
そう考えれば、聖書は普遍の金ヅルで、イエスは商売の天才だったかも知れない。
いっそ、元谷外志雄もホテル業をやるより、宗教法人やった方が批判に晒されずに済んで儲かったかも知れません(笑)

Re: タイトルなし

私のはウケ狙いで読んでるので、ファッションの一部です。それにしてもすごい本のタイトルですねえ私も今度からそっちを小脇に挟んで街を歩きます。

URL | donnguri77 ID:-

qdzuxxf@gmail.com

劇団 どんぐり  いちばん花見

qthhmk@gmail.com

劇団 どんぐり  いちばん花見

yoiwxg@gmail.com

劇団 どんぐり  いちばん花見

ykzxte@gmail.com

劇団 どんぐり  いちばん花見

wtqglvq@gmail.com

劇団 どんぐり  いちばん花見

ksynlluiqy@gmail.com

劇団 どんぐり  いちばん花見

コメントの投稿

トラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)