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   わたしは俳句都市で育ちました。

 短冊と筆ペンを持って、町を散策して俳句をよむ授業があったり、ラブレターのお断りの返事が俳句風だったりもします。観光スポットには木の俳句ポストがあって、手紙を入れるとチャンチャンコの下駄の少年が、

「なんかようかい?」

 と夜中に来ます。俳句をポストに入れた友人の話によると、一句につき200円で登録してやるという手紙がくるそうです。たくさん登録すると新聞俳句の審査に手心を加えてもらえたり、俳句初段とか黒短冊とかもらえるそうです。

 短歌の世界でも、売れるために一つ詠んだら一つ乳もまれ、という女流歌人の苦悩を聞いたとこがあります。そんな村社会的なのが大嫌いで、俳句をよむのはブログのネタのないときくらいしかありませんでした。

 しかし時代は変わるもの、インスタグラムで俳句や短歌を発表する人が増えてきました。インスタグラムは写真がメインですから、季語だの描写などなおざりでもよい自由な作風のものが多いです。

 私がインスタグラムを始めたころは絵を描いたり、料理をつくって投稿していたのですが、なんせ面倒くさい。俳句とか、なんて楽ちんなのでしょう。




              燃え尽きて  川面ながれし  紅葉かな


  これは近所の川であまりに平凡な紅葉を撮ったもの。しかしインスタグラムの画像加工、フィルターを使えばこのとおり。写真を撮ったときは気づかなかったのですが、中央の岩のようなのは空き缶の入った緑のポリ袋です。それも、加工してこのとおり。

 さすが、いいねもフォロワーなんかいらぬ、わたしゃインスタの画像加工が欲しい、とうたわれるだけのことはあります。

 さらに同じ写真で短歌も詠めます。


         紅葉の葉  深紅に染まり  枯れゆかん   歌よみ人は  花とみるかな  


  俳句より短歌のほうが字数多いので、難しいのかと思ったら短歌のほうが簡単です。短歌デビューまでしてみました。俳句とか短歌とか見たまま詠んだだけだし、こんな楽を覚えたら、ますます絵とか描かなくなるのではと心配な今日このごろ。
 
 
 文学  2  0

コメント

わはは…自分は映画界を退いてから写真加工をやっていた時代がありました。
言わばフォトショッブの草分け的人間なのですが、ソフトが進歩するに付けてふと疑問を抱きました。
なぜなら、加工技術が進んでブスが全部美人になってしまうと言う衝撃的な事実に気づいたからです。
「もしかしたら、自分は世の中を嘘で塗り固めた世界にしようとしてるのではなかろうか?」
良心が咎めた自分は写真の仕事を辞めました。しかし、その後の世界は心配した通り嘘だらけになりました(笑

Re: タイトルなし

夏目漱石も見合い写真を加工してたくらいですから、まあ昔の肖像画なんかもあてにならんものではないですか。目をデカくしすぎのプリクラとか、がりがりのやせすぎを目指すとか、だんだん女性はグレイに近づいてきました。

 宇宙人は人間が進化した姿だと納得する今日このごろです。

URL | donnguri77 ID:-

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