うちに生まれたてのフランケンと恐れられている川田という大男がいます。非常に無口です。お正月に石田というおじいちゃんに、腰を90度に折り曲げて、お目出度う御座います、今年もよろしくお願いしますと挨拶され、「ち~す。」ですませていました。

 それでも、人というモノはしばらく会わないとかわるもの、フランケンがさいきん話しかけてくるらしいというウワサを聞きました。デズニーランドの話しをしていると、毎年ミッキーに年賀状と暑中見舞いのハガキを出すくらい友達とか言ったそうです。

 フランケンに友達・・・私は信じませんでしたが、会う機会があったので、話しかけてみると相変わらずムスッとしているだけでした。

そのとき、道路をイタチが横切り、フランケンが口パクでイ・タ・チと口を動かしました。

「しゃべれや。」

 私はいつものように突っ込みます。そのあとフランケンは近くにクローバーが生えていたのでゴソゴソ、棒きれでいじっていました。微笑ましくも四つ葉のクローバーを探しているようです。

「幸せはあったか?」

そう聞くとフランケンは、口パクで「無い」と口を動かしました。


     今日の短歌

           紅白のしだれ桜よおめでたき  喜ばしきは美しさゆえ

      本人訳
 
           紅白のしだれ桜が咲いてる。紅白がおめでたいとされるのは、この美しい眺めを見て納得した。




コメント

メアリー・シェリーの小説「フランケン・シュタイン」によると、怪物は醜い容貌に反してとても人見知りで恥ずかしがりだったそうです。
もしかしたら、川田フランケンシュタインさんは少女に恋をして、四葉のクローバーを探して贈ろうとしていたのではないでしょうか?
だとしたら、とても美しいお話になると思います(笑)

Re: タイトルなし

うちのフランケンは四つ葉を見つけたら踏みつけるような男です。

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