山奥はすっかり秋で、風もないのに栗の実がボトと地面に転げ落ちました。きょう、山に修行しにきています。今回は昼間っから栗の実を狙ってくるイノシシを倒します。
奴らは40キロで走り、1メートル垂直跳びをする生き物。牙で下から突き上げられたら死にます。イノシシに勝利した人を二人、知っています。ハンマーで叩き殺した老人、それにローキックで撃退した少林寺拳法の人です。
ハンマーを使うのは格闘家として問題外、ローキックを鍛錬してきました。ローキックを制する者は世界を制す。奥義、踏むように蹴れ!! が我が流派の教えです。
雨が上がり、栗の落ちる音に誘われたのか、真っ黒な40キロ級のイノシシが来ました。牙も立派なもので5センチくらいあります。目が合うと奴もビックリしたのか、口と目を丸くしました。カワイイ。
「コイツなら勝てる!」
子供のうりぼうとかをいじめると親が来るらしいですが、コイツとならギリ勝てそうだし、勝ったらギリNHKのニュースとかに出れそう。ハンマーを振り回しながら駆け寄ると、イノシシの野郎、ものすごい早さで逃げ出しました。さすがに40キロで逃げられては、追いつけません。
あっというまに、山頂までがさがさ草を揺らせて消えてしまいました。もっと、エサが少ない冬なら勝負できたかもしれません。もしくは冬に街に下りてきた奴となら、拳を交えることが出来るかもしれません。その日を楽しみにして今日は帰ります。
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