孫も見せれんのだったら犬を買え! と母に朝夕に攻められるうち、ついに根負けして犬を買いに行ってしまいました。母がペットショップで試しだっこしたら、異常にになついたヨークシャー・テリアがいるそうで、その子を見に行きました。
ペットショップに着くと、まだ売れてなかったので安心した母は店員を呼びつけ、
「この子を抱かせろ!」
と小さなガラスケースから出された、テリアを抱きあげました。しかし、子犬はプルプル震えています。それは老人に抱かれる女子中学生のようで、なついているのでないことは誰の目にも明白でした。
そして、その子犬は金で買われることになったのです。とりあえず、ペット保険に加入したのですが名前を決めないと、また後日連絡しなければならないようです。
それは面倒なので、その場で母はキュウちゃんという名前を思いつきました。
「九官鳥か!」
うちの母は、いつも私がキュウリのキューちゃんをツマミんで酒を飲んでたのでキュウリのキューチャンが大好物なのかと思っていましたが、それは貧乏のせい。何度言ってもツマミを頼むとキュウリのキューちゃんを買ってきます。
ともかく、キューちゃんは却下。ちょっと犬の名前ランキングをググるとモモがなんとかを抜いて1位になっていました。買った子犬はオスだったので、「ももお」に決定。
「ももお! ももおや!」
母が抱いた子犬に名を呼びかけると、さらに「ももお」は小刻みに震えるのでした。
コメント
それとも、もの言わぬ犬を家族に迎え入れて、母親の愚痴を犬に聞かすか?の違いですね(笑)
sado jo
2018/11/03 23:34 URL 編集 返信donnguri77
2018/11/04 09:44 URL 編集 返信